【書評】小川糸著『ツバキ文具店』を読んでみた|夏|
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小川糸著『ツバキ文具店』の舞台は神奈川県鎌倉市。
文中の目次構成は|夏||秋||冬||春||の4部構成になっている。
実は筆者である私は、令和元年初日の2019年5月1日に、この作者と本の存在を知った。
本作品はベストセラー作家である、小川糸氏の長編小説である。
▲季刊文芸誌『GINGER L.』(幻冬舎)への連載を経て、2016年4月21日に幻冬舎より刊行された。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小川糸著『ツバキ文具店』との出会いは偶然だった
私が本作品を手にしたのは、令和元年初日の2019年5月1日である。
毎月恒例の神社参拝(おついたちまいり)を済ませた後に、帰り道に立ち寄った本屋さんの「鎌倉特集」というコーナーにさりげなく置いてあったのである。
大國魂神社でのおついたちまいりの様子はこちら↓↓
普段ならスルーしてしまうコーナーだったが、近ごろ「鎌倉」というワードが頭の片隅にあり、何かと鎌倉関連のことに目を向ける日々が続いていたためである。
何気なく手に取った小川糸著『ツバキ文具店』に冒頭からくぎ付けに
筆者である私は普段から小説(特に長編小説)は読まない。
読書はかなり好きなほうだが、好みのジャンルはどちらかというと「哲学」関連が多い。
普段からテレビもあまり見ないため、本作品がNHKでドラマ化されて放送されていたことも知らなかった。
だけど今回は、吸い込まれるように本作品である、『ツバキ文具店』を読み始めていた。
これも何かの縁かと思いながら冒頭の|夏|を読み進めてみる。そう、この作品の冒頭は夏からはじまる。
主人公である雨宮鳩子(通称:ポッポちゃん)が、訳あって家業である、『ツバキ文具店』を継ぐことになる。
物語は主人公が生まれ育った鎌倉市を舞台に、幼いころから家業を継ぐために教育されたことや、反抗期の思い出などを振り返りながら、懸命に生きていく様を描いている。
読み進めていくうちに、古都鎌倉の情景がまぶたに浮かんできて、主人公と一緒にその場を体験しているかのような、そんな感覚さえ覚えます。
小川糸著『ツバキ文具店』の序盤ともいうべき|夏|を読んでみて
まだ読み進めて序盤の|夏|ですが、主人公が人との交流を経て、成長していく様が垣間見えます。
何といっても私が心惹かれたのが、鎌倉の街並みが文中からリアルに頭の中に思い浮かんでくることです。
筆者も何度か鎌倉に足を運んだことがありますが、改めて鎌倉の奥深さを知ることが出来ました。
以前のブログ記事にも何度か書いてきましたが、一生に一度は湘南エリアに住んでみようという思いから、ちょくちょく湘南エリアの「鎌倉」のことが頭の片隅にありました。
今回もそんな思いから、鎌倉を舞台にした本作品に興味を惹かれ、手に取り、読み進めていくうちにドハマりしてしまいました。
海沿いの街「鎌倉」に憧れて
筆者の前回記事はこちら↓↓
筆者は埼玉県生まれで、約40年間を海なし県の埼玉県で過ごしました。
現在は東京都の山側に住んでいますが、未だに海なし県特有の海への憧れがあり、日に日に海沿いの街で暮らす気持ちが強くなっています。
そんな強い思いを、この小説が少し和らげてくれました。
おかげで頭の中で、「鎌倉」での暮らしをリアルにイメージすることができ、海沿い暮らしの事前準備にはもってこいの作品になりそうです。
また、街の風景をイメージ出来ることもさることながら、主人公の成長ぶりや人々との心温まるふれあいなども楽しみであり、今後の展開が益々気になるところです。
最後に
今回は、【書評】小川糸著『ツバキ文具店』を読んでみた|夏|の感想と筆者の想いを語らせていただきました。
次回は第2章にあたる|秋|を読み終えたのち、【書評】小川糸著『ツバキ文具店』を読んでみた|秋|と題して感想をお届けしたいと思います。
本日は筆者の個人的な感想と思いにお付き合いいただきましてありがとうございます。