【書評】小川糸著『ツバキ文具店』を読み終えた感想(まとめ)
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数回に分けて、筆者独自の目線で感想を述べてきた、【書評】小川糸著『ツバキ文具店』。
本書の構成は季節ごとに分けられており、物語は|夏|にはじまり、|秋|、そして|冬||春|と、四部構成となっております。
そして筆者は|夏|と|秋|をそれぞれ読み終えたところで、簡単に感想を述べさせていただき、すっかり『ツバキ文具店』の虜となり、舞台となった鎌倉まで足を運び、聖地巡礼まで行いました。
その後、|冬||春|まで一気に読み終え、『ツバキ文具店』を完読いたしましたので、今回も筆者独自の目線で、簡単にまとめ記事を書いてお届けしようと思います。
鳩子の代書屋としての成長と共に、鳩子の周りの人間関係にも様々な変化が起きた、『ツバキ文具店』の後半章
過去記事はこちら↓↓
前半章である|夏||秋|では、鳩子の代書屋としてのスタートと、日々成長していく姿が描かれていた。
幼少期から代書屋の後継ぎとして、祖母に厳しく育てられた結果、鳩子の代書屋としての才能を開花させていきます。
鳩子の家庭環境は、決して良いとは言えないものだったかもしれないが、それは目に見える部分だけであって、鳩子は祖母の死後、本当は愛されていたんだということに気づく。
誰でもそういう経験はあるだろう。身近にいる人ほど目に見える部分しか見ていないと、肝心なところを見逃してしまい、心がすれ違ってしまうこと。
筆者自身も、鳩子の家庭環境によく似たところがあるので、どうしても他人事のように思えなかった、そのため、読み進めるうちに主人公の鳩子と、僕の人生とを重ね合わせて読んでいたように今想う。
ご近所付き合いが密になっていく後半章
鳩子(通称:ポッポちゃん)は、ツバキ文具店の後継ぎとして成長する中、次第にご近所づきあいも密になっていく。
中でも、お隣に住む「バーバラ婦人」とは、年は離れているものの、無二の友といっても良いほど打ち解けていく。
また、以前はあまり好きではなかった「男爵」とは、代書を請け負って以来、少しずつだが打ち解けてきて、後半章ではすっかり心通わせる良き友人関係になった。
その他、パンティー(楠帆子)やQPちゃん(守景陽菜)、QPちゃんの父親の守景蜜郎とも親交を深めていく。
物語が進むにつれて、それぞれの繋がりが密になり、思わぬ展開への発展していくのも、この物語の面白みだと筆者は痛感しました。
【書評】小川糸著『ツバキ文具店』を読み終えた感想(まとめ)
ツバキ文具店には、様々な悩みを抱えた代筆依頼のお客様がお見えになります。
そして代筆を請け負う「鳩子」も、ただ単にきれいな代筆を行うばかりではなく、依頼者の気持ち、また「手紙」を受け取る側の気持ちになって丁寧な仕事をこなしていく姿に筆者も心惹かれました。
手紙とは、出す側と受け取る側それぞれの想いが伝わる素晴らしものです。
今どきはメールやLINEなどの通信手段が発達して、手書きの文章を送ることは稀ですが、手書きで書いた文面というのはいつの時代でも心温まるものがあります。
筆者も、これを機に手書きの文章を書いてみようと心の底から思いました。
それも、シャープペンシルやボールペンなどではなく、万年筆などちょっとこだわったもので、手紙を書いてみたいなと本書を読んでつくづく感じました。
心に残る文章を万年筆で書く。いいかもしれませんね。
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最後に
『ツバキ文具店』
本書は一旦、幕を閉じますが、ツバキ文具店のその後を描いた作品、『キラキラ共和国』へと物語は続きます。
筆者は、現段階ではまだ、『キラキラ共和国』は読んでいませんが、是非とも読んでみたい作品です。
ご興味があれば是非、ツバキ文具店の続編、『キラキラ共和国』もあわせてご覧になってみて下さいね👍